OSTのファントム

海外で製造されている超音波用ファントムは、オイルベースやシリコンベースで作成していますので、伝播音速が1300~1400m/sec台 の特性を示しているものもあります。

表1に示されますように、生体組織は、1500m/sec 近辺の伝播音速をしめすことが調査されています。

 また臓器により、超音波の散乱・減衰特性や硬さの情報は様々となります。

表1:生体組織音速一覧
表1:生体組織音速一覧

生体模擬材質:WRTMM                              4つのパラメータコントロール

OSTは、地道に積み重ねた研究により、反射輝度・減衰・硬さ・音速を幅広いレンジで調整可能な材質 WRTMM を開発いたしました。

 生体軟部組織をそれぞれの組織に近い形で再現することが可能です。

また任意の形状での組み合わせや治具と連動したファントムとして作成可能で、多様なニーズに応えることが可能です。

日本の超音波技術を世界に発信することにお役に立てるものかと思っております。是非お試しください。

 

WRTMM外観
WRTMM外観

特徴1:反射輝度コントロール

輝度レベルのことなるファントムを組み合わせてファントム作成が可能です。

特徴2:減衰コントロール

輝度レベルを変えずに、減衰係数 0.01~1.5dB/cm/MHzの間で減衰をコントロール可能です。

下図は、減衰のことなるファントムをラテラル方向にならべた異減衰ファントムです。輝度が変わらず、減衰が変わっている様子が、はっきりと確認できる画像かと思います。

減衰特性グラフ
減衰特性グラフ

特徴3:硬さコントロール

輝度のレベルを変えずに硬さのコントロールが可能です。

(10kpa-300kpa)

特徴4:音速コントロール

輝度のレベルを変えずに音速のコントロールが可能です。

1500 ~ 1600[m/s]